2009/07/09

マレーシアが気になる

東南アジアの中心に位置するマレーシアは、日本の面積の9割弱(33万338㎢)、人口約2500万人、国土の約60%が熱帯雨林で覆われた豊かな自然を持つ国です。マレー系・中国系・インド系、多数の部族による多民族国家で、それぞれの民族の文化・宗教・生活習慣などが融合した独特の文化を持ち、自然豊かで心癒される神秘の国と言われています。そんなマレーシアで、周辺のアジア諸国やドバイに負けじと2つのテーマパークが計画されています。

「クアラルンプール・キッザニア」マレーシアのペタリンジャで2012年開業を目指し、キッザニア本家とRakan Riang KhazanahとBousteadの合弁企業との間でライセンス契約が調印されました。ペタリンジャは、クアラルンプールから20キロに位置する工業地帯で、日本企業も進出する地域です。広さ6万平方フィート。来場予想は年間50万人、400人の雇用を創出する見通しと、調印後メディアに語っています。

イスカンダルでは、アジア初となるテーマパーク「レゴランド・マレーシア」が2013年の開業を目指しています。年間入場者予想は200万人、広さは58.679ヘクタール(工事面積)、約1000人の新規雇用を創出。間接雇用(飲食業などのサービス業)に新たに1000人の雇用が見込めるとしています。

アジア各国は、国内活性・観光客誘致などの起爆剤として、エンターテイメントやテーマパーク、カジノ誘致を盛んに行ってきました。日本も観光庁を設置し海外からの旅行者、国際会議などの誘致に努めていますが、大幅に遅れを取っている感はいなめません。最近、ハウステンボスで外国人専用カジノの開設計画が発表となりましたが個人的には反対です。


経済・雇用・地域活性など、現在ある多様な課題の多くを解決できる事業として国家の視点で考え、現在の競艇や競輪のように国内に複数点在させるのではなく、国内過去に類を見ない大型事業として計画するべきでしょう。


郵政民営化、社会保険問題、政治混乱など、カジノが検討されず何年が過ぎたでしょう。その間アジア諸国は着々と準備し、経済不況で停滞はしているものの、数年後、気が付けば日本には誰も来なくなっていると言うことが起こりうる可能性は十分にあります。


例えば戦略なき計画で多数の空港が造られた日本。アジア諸国は全てにおいて戦略的で、実行力があり、今を見ても日本は完敗してしまうのではと心細くなってきます。2016年のオリンピックを機にと、のんびり構えていたのでは観光後進国になることは間違いないでしょう。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。