2009/06/25

USJが脳科学調査

エンターテインメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニーを目指すユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、来場者の脳血流を調べることで、家族や友人の絆(きずな)が深まることを証明しようと、7月1日に研究組織「きずなラボ」を設置し、調査結果を発表するそうです。

調査は、杏林大学医学部の古賀良彦教授(精神神経科学)が監修し、遊ぶ前後の脳内の血流変化を調べ、この結果を元にインターネット上で、全国の子どもを持つ男女計約三千人に、家族や人間関係についてアンケート調査を行い、併せて結果を分析するそうです。

USJは「マーケティング部門が中心となってこうした研究に取り組み、集客アップやテーマパークのアピールにつなげていきたいとしている」そうで、想像するに、研究組織「きずなラボ」を設置するとのことなので、継続的に調査し発表をするのでしょう。


就職に関する調査はリクルート、消費者調査はネットリサーチな ど、独自で調査を行い、結果は自ら各メディアにリリースとして送り付け、上手く行けば「@@@@会社調べ」として、メディアに使用されます。調査結果が利 用されることで社会的信頼に繋げることが見込め、またアンケート調査は、様々な言葉が含まれるため、自社HPのリリース・ページに掲載することで、イン ターネット上で幅広い検索ワードへ対応し、HPへの集客が見込めると言われていますので、そのあたりを狙っているのでしょう。


ただ、調査結果が「人間関係の修復・発展を促す」、「愛を育む」とか、アトラクション別に、「告白するには、@@@アトラクションを体験したあとで・・・」なんて、わざとらしい発表はしないで欲しいですね。

上場廃止をし、新たな出発としての戦略的PR計画のひとつとしての取り組みであるのなら、今までになかった取り組みだけに、良い結果が出ることを願います。

2009/06/20

米アミューズメントパークで、UFO撮影される

日本では、スヌーピーの住むアミューズメントパーク「ナッツ・ベリー・ファーム(Knott's Berry Farm)」で御馴染みの「Cedar fair Entertainment Company」が経営するバージニア州のキングスドミニオン(Kings Dominion)パークで、来場した家族によって空で円を描くUFOが撮影されました。何のために、宇宙人がテーマパークに来たのでしょう。


Embedded video from CNN Video

2009/06/14

芸術の神が微笑んだ

(バン・クライバーン国際ピアノコンクールHPより)

米国バン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本人ではじめてグランプリを獲得した辻井伸行氏が演奏する「ショパンの子守唄(変ニ長調 Op.57)」が、YOUTUBEでアップされていましたので、ゆっくりと聞かせてもらいました。

この曲は、右手で演奏されるシンプルなテーマは繊細で、左手は同じパターンでの伴奏が最初から最後まで繰り返されています。繊細なテーマ、落ち着きを感じさせる同パターンの伴奏、そして3拍子。素晴らしい曲です。右手が楽しげに遊ぶ子ども、そしてその時々に見せるさまざまな表情。左手がベンチに座って子どもを見守る親(の気持ち)。そんな情景が浮んできました。

曲としては大変シンプルですが、それだけに演奏技術は勿論のこと、それ以上に「何か」を持っていなければ、素晴らしいと感じさせることができない曲ではないでしょうか。
透明感のある優しく輝く音で奏でられた、情緒豊かな演奏。素晴らしいの一言につきます。辻井氏の周りに、ミューズ達が見えたような気がしました。

コンクールの予選-準決勝-決勝で演奏された出場者の全ての演奏は、コンクールのHPで見ることができます。
こちらも素晴らしい演奏ばかりです。

「ショパンの子守唄(変ニ長調 Op.57)」

2009/06/10

USJ迷走か再生の始まりか

GSグループによるTOBも終了、非上場となったユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)ですが、今後の動きが気になります。

昨年に引き続き夏休み限定で、人気アニメの「ナルト」のライブショーが実施されます。USJは何処に向かっているのでしょうか。


確かに夏休み期間の集客を狙ってのことでしょうが、日本人が望むハリウッド発のムービー・テーマ・パークについて理解してくれているのでしょうか。集客が伸び悩む中で背に腹は変えられないのでしょう。マーケットについて、どのような調査を行い、検証し、マーケティングに活かしているのでしょう。

広 く一般の集客は十分に行えており、一層の集客を狙っているのであれば、まだ理解しないでもないですが、広く一般の集客がままならない状態で計画されるプラ ンなんでしょう。それとも、とにかく現状を凌ぐための集客を行い、3年後、5年後に、本来の姿であるハリウッド発のムービー・テーマパークとして、再出 発する計画が水面下で動いているのでしょうか。


ここ数年、日本のコンテンツを採用することがUSJにとっては正しい選択であることが、以下の「ビジョン」の変化(違い)から読み取れます。そこから考えれば「ナルト」の採用も頷けるのですが、広く一般には浸透していません。だから余計に色々と意見が出るのでしょう。開業当時は、広く一般にビジョンを宣言していました。しかし現在のビジョンを広く一般に宣言したのでしょうか。来場者となる一般の方々はビジョンが変わったことを認知しているのでしょうか。

開業時のビジョンには、「・・・ハリウッドの世界最高のエンターテイメントを提供・・・」から現在「・・・エンターテイメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニー・・・」となっています。ハリウッド」が無くなっています。
ミッションについては、「ハリウッド体験を提供し続けます
がなくなっています。

つまり、広く一般がUSJに対し期待していることと、現在のUSJの考えは異なるということです。


<ビジョン>
開業時:「ハリウッドの最高のエンターテイメントを採り入れた世界のテーマパークを実現することによって、人々に喜びを提供し社会に貢献する
現在:「私たちは、ゲストの期待を上回る「感動とサービス」を提供することにより、エンターテインメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニーを目指します」

<ミッション>
開業時:「私たちは、世界中のお客様に期待を上回る最高のクォリティーとサービスで、夢と感動と興奮にあふれるハリウッド体験を提供し続けます」

現在:「見当たりません(行動規範としてHPに掲載されています)」
あくまで想像の域から出ませんが、USJ再生のシナリオを考えてみました。
来年ETアトラクションションが新たなアトラクションに生まれ変わり、シンガポールのユニバーサルで来年導入される 世界初のアトラクション「トランスフォーマー」「マミー」、フロリダでは「ハリーポッター」のアトラクションと新しいアトラクションの導入が計画されてお り、これらがUSJに来るのか。またUSJのターミネーター(T2-3D)も新アトラクションへのリニューアルとの噂も聞きます(米国ではトランスフォーマーにリニュアル)。他には、ハリウッドのユニバーサルが先日の火災でダメージを受けたキングコングを新たな企画でリオープンさせることを発表しています。

これらの何れかのアトラクションを導入予定と想定し、良い方向で考えるのであれば、今は「凌ぎの期間」なんでしょう。非上場となり、GSグループ所有となった今、6月下旬に行われる株主総会後、新たな投資をあおぎ、5年をかけて新アトラクション導入を進め、同時に企業価値を高めながら、非上場6年目で再上場と、こんなシナリオなんでしょう。上場を成し遂げた現社長のガンペル氏の任期もたしか6年延長。


日本人にとってアメリカのテーマパークは、アメリカの象徴の一つです。そのことを念頭において再起に向け頑張っていただきたいものです。

2009/06/06

スター・トレック3連発

スター・トレックと言えば「メーナード・ファーガソン(Maynard Ferguson)」。ジャズファンなら、だれもがご存知のトランペッターです。

スター・トレックのテーマ曲は、日本では「アメリカ横断ウルトラクイズ」の番組のテーマ曲として
良く知られていますが、演奏をしているのがファーガソンです。映画ではロッキーやスターウォーズのテーマ曲も彼の演奏です。

3年前に、この世を去りましたが数多くの名演を残しています。都会的で、透明感があり、力強い彼の音質は、多くの音楽ファンを魅了しました。また彼はハイ ノートヒッターとして有名で、「Double High C(ダブルハイシー)」をコントロールできるプレーヤーとしても有名です。高い音は練習さえ積めば誰でも出せるようになりますが、問題はコントロールでき るかです。つまり、譜面に書かれていればきっちりと演奏できるかと言うことで、その一端を見せてくれているのが、先に紹介した映画のテーマ曲です。


若くしてトラペッターとしての才能を見出され、20歳では自身のバンド持っていたと言います。彼が広く注目を浴びた のは、スタン・ケントンのビックバンドに加わってからで、1970年頃からはロックビートの演奏を多く行うようになり、ジャンルを超えた多くのファンから 支持されました。

スター・トレックのテーマ曲は、作曲家アレクサンダー・カレッジによって書かれ、彼にとっても代表作の一つとなりました。残念ながらアレクサンダーも昨年この世を去りました。スター・トレックのテーマ曲は、宇宙の壮大さ、星のきらめき、夢と冒険と、まさに宇宙を表現した素晴らしい楽曲と演奏で、二人の音楽家の才能が創り上げた傑作と言える作品でしょう。


では、スター・トレック3連発をどうぞ!

ファーガソンが、元気な頃にテレビ出演したときの演奏。

ハイノートヒッターとして、世界的に高い評価を得ている
エリック・ミヤシロ(Eric Miyashiro)の演奏。

2009/06/02

ユニバーサル・スタジオ・シンガポール

シンガポール・セントーサ島で、来年の第1期開業向け着々と工事が進んでいる「リゾート・ワールド・セントーサResort World Sentosa)」。施設の目玉の一つとなるユニバーサル・スタジオ・シンガポールの26日付けの動画が公開されていました。順調のようです。


世界的な経済不況で赤信号や黄色信号が灯る大型プロジェクトが多い中、順調に進んでいるプロジェクトとして完成を楽しみにウォッチしているプロジェクトでしたが、現地29日午後にimpact工事現場から黒煙impact

リゾート・ワールド・セントーサの広報担当は「建設で使う発砲スチロールが燃えたが、現場にいた建設労働者などに怪我はなかった」と取材に答えています。またシンガポールのSCDF(The Life Saving Force)は「建設工事に支障はない」とコメントし、来年の開業に向け、影響はなさそうです。


発砲スチーロールが燃えただけに、煙は凄いですね(写真にリンク)
個人的には、日本人向きの素敵で、楽しいリゾートエリアになると思います。湾内にイルカが飼育され、触れ合うことができたり、建設されるホテルの一つが計画しているスイートルームには想像もつかない仕掛けがあるそうです。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。