2009/09/30

枯葉(Autumn Leaves)

秋をテーマとした楽曲は数多くありますが、その中で誰もが一度は耳にした事のある秋の曲といえば「枯葉(Autumn Leaves)」でしょう。ご存知の通り、シャンソンとして1945年に生まれたこの曲は、その後、米国に渡り世界に広がりました。

それと時期を同じくして、日本で最初に歌ったのは「淡谷のりこ」です。私の中では、枯葉と言えば「越地吹雪」ですね。

日本では、シャンソンではなく、ジャズやストリングオーケストラのアレンジものがよく聞かれます。往年の大御所歌手以降、中堅、若手の歌手で話題になるような「枯葉」を歌った歌手はいないのでないでしょうか。

近年、日本でも歌唱力、表現力など、若くして実力を備えた女性歌手が多くデビューしています。是非とも彼女たちにも、彼女たちなりの「枯葉」を歌っていただきたいですね。日本でもファンの多い、R&B、ソウル歌手のLedisiが、彼女なりの理解で「枯葉」を歌っています。50年前に生まれた曲を、こんな風に(以下のように)歌ってくれると何だか訳もなく嬉しくなります。

2009/09/26

ユニバーサル・スタジオ・シンガポール 大型アトラクション「マダガスカル」を世界初導入

24日、2010年春にオープン予定のユニバーサル・スタジオ・シンガポール(USS)は、ドリームワークス・アニメーションが製作した大人気アニメーション「マダガスカル」と「シュレック」のアトラクション導入を発表しました。

Bird's eye view of Shrek and Madagascar
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「マダガスカル」は世界初,、「シュレック」については、USJに導入されたものと同じアトラクションのようです。USSではドリームワークス・アニメーションアトラクション&ライドとして、USS内にひとつのエリアとしてつくられるようです。USSの発表資料を見る限り大変楽しそうなアトラクションのです。

ドリームワークス・アニメーションアトラクション&ライド・エリアの概要
「マダガスカル」は、キツネザルやフォッサをはじめとする、ちょっと奇妙で不思議な動物たちがたくさん暮らすトロピカルジャングル。ここを訪れるゲストはマダガスカルの主人公、アレックス、メルマン、グロリア、マーティーに出会え、「遠い遠い国」 は高い塀に囲まれたおとぎの国のお城。セレブな生活をおくるおとぎの国の住民たちの生活を覗き見ることができます。

1.マダガスカル グレート・オブ・アドベンチャー
3DCG アニメ「マダガスカル」を題材とした、最新のデジタル映像や音響、特殊効果を駆使したライド。ニューヨークのセントラルパーク動物園から脱走した4 匹の主人公アレックス、マーティー、メルマン、グロリアたちはひょんな事からマダガスカル島に漂着することに。そこで出会ったマダガスカル島の民キング・ジュリアン(キツネザル)たちに助けを求められるが、それは彼らの宿敵であるフォーサの退治だった。精密機器に精通しているペンギンたちの助けもあり、主人公たちは無事火山口で宿敵フォーサの撃退に成功する!

2.シュレック4-D アドベンチャー
アカデミー賞授賞作「シュレック」の主人公シュレック、フィオナ姫、ドンキーたちとハネムーン旅行に出発。独自の3D 技術を駆使した映像と、可動式の客席、水しぶきや突風効果などオグリビジョンによる4D 演出で迫力満点。

3. ドンキー・ライブ
シュレックのよき友達のドンキーがおくる斬新なインタラクティブ・ライブショー。シュレック城に隣接するナイトスポット「ロメオドライブ・フックズナイトクラブ」にて上演される観客参加型の斬新なライブショー。

4.キング・ジュリアンのビーチパーティー メリーゴーランド
自称キツネザルの王様キング・ジュリアンはとにかくお祭り好き。「マダガスカル」の主人公たちのためにジュリアンが主宰するパーティーは、ダンスミュージックにのせて回るメリーゴーランド型アトラクション。

Artist impression

Universal Studios Singapore and all Universal indicia TM & © Universal Studios.
All Rights Reserved. Shrek TM & © 2009 DreamWorks Animation L.L.C.


5. エンチャンテッド・エアーウエイ
ドンキーの相棒のドラゴンの背中に乗ってシュレックの国を空中散歩するジュニアコースター。3匹の子ブタやオオカミ、ジンジャーブレッドマン、ピノッキオといったお馴染みのキャラクターが空の旅を楽しく演出。

6.マジック・ポーション・スピン
フェアリーゴッドマザーのポーションショップ(魔法の薬屋)をさらに奥へと進むと、そこはおとぎの国のポーション工場の中枢部!霊薬エリクサーがビン詰めされる過程や、妖精たちによるポーション生産の過程をミニ観覧車のキャビンから見学できるファンタジーあふれるアトラクション

2009/09/23

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、GSが売りに?

ゴールドサックスマン(GS)が行ったTOBは今年5月に成立。今月17日に東証マザーズ上場廃止手続きを終えました。これでユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、USJの持ち株会社としてGSが設立した会社、GSの孫会社の完全子会社となりました。上場廃止後、元役員たちは執行役員や本部長などになり、常勤取締役で残ったのは社長を除いて1人となりました。新たな役員は、非常勤となっていますが全てがGSグループの方々のようです。

以前、書きましたが、企業ビジョンが「(略)・・・ハリウッドの世界最高のエンターテイメントを提供・・・(略)」から、「(略)・・・エンターテインメント&レジャー業界におけるアジアのリーディングカンパニーを目指す」に変わり、国内コンテンツの採用、ETアドベンチャーの跡には、主人公となるキャラクターが存在しないドイツ・メーカーのアトラクション「宇宙空間を飛行する新ライド・アトラクション(来春開業)」を導入。今後も、ノンキャラクターのアトラクションや国内コンテンツの積極的利用が進むのでしょう。

米国やシンガポールに導入される「マミー」「ハリー・ポッター」「トランスフォーマー」のアトラクションは、USJには導入されないのでしょうか。「ターミネーター」もアトラクションの変更が噂されてから、かれこれ2年。「ハリウッドの世界最高のエンターテイメントを提供」を行わなくなったUSJ。今後は、シーズナルイベントに力を入れ期間限定ながら「アメリカ」や「ハリウッド」といった環境を提供するとともに、国内人気キャラクターを採用したスペシャルショーを実施することで集客を図るのでしょう。

GSグループの完全子会社となったUSJ、集客の大きな伸びは無いものの、様々な企業努力を行い、サービスの低下を最低限に抑え、利益の出る体質にしたことについては十分に評価されるところです。

以前、上場廃止後、一層の体質強化を図り、5年後に再上場もあるかもと書きました。それに向けた動きなのでしょうか興味深い噂が聞こえてきました。GSグループ所有と言うことで、出ても致し方ない噂ですが、外資にUSJが売りに出ているとかいないとか。これについては個人的には無いと考えています。あくまで創造の域は出ませんが、5年かけて再上場の準備をし、その時に株の引き受け先として、今から外資系企業や投資会社などに打診しているのが、USJ売りの噂として流れているのではないかと考えます。

大阪府・橋下知事は、観光都市としての成長も視野に入れた発言として、エキスポランド跡地へのパラマントパーク進出への賛同、オリンピック予定地だったUSJの先にある埋立地「舞州・夢州」にカジノをと発言しており、再建中の大阪府にとってもUSJはそれらの核施設として機能してもらいたいと願っているでしょう。沈滞している大阪経済の中、雇用確保、税収は、大阪にとっても重要課題ですから、大阪経済の為にもUSJには頑張っていただきたいですね。

GSと聞けば、お金儲けのためなら・・・的なことが頭に浮かぶ方も多いかと思いますが、GSグループは、金融と経済のプロフェッショナルです。USJを素晴らしいテーマパークに発展させてくれることを願いましょう。

2009/09/16

説明責任を果たしてない第三セクターの事業

タイトルに引かれ、7月に発刊された『「説明責任」とは何か(PHP新書)』を読みました。

説明責任の原義、歴史的流れ、企業として、個人としての説明責任とは何かに加え、米国で会計学に始まった説明責任が、日本の文化や日本人になじむものかなど、非常に判りやすく書かれた本でした。政治家・公務員・企業の不祥事が続く今、皆さんも「説明責任」と言う言葉が持つ意味を今一度確認するためにもお読みになってはいかがでしょう。

本ブログではテーマパークのその事業のありかたなどについて書いてきましたが、本を読んで、フト!頭に浮かんだことがありました。それは、その殆どが第三セクターとして開業した日本のテーマパークのことです。政治が混迷する中、第一セクターに対し「必要性」と「税金の無駄使い」が問われた「私のしごと館」や「漫画の殿堂」などは、その必要性について国民が納得できる説明は、いまだに担当省庁からありません。では、その殆どが第三セクターで開業し、その殆どが姿を消したテーマパークや観光施設などについて、それらを運営していた法人は、広く一般に事業失敗の原因を説明したでしょうか。してません。

事業失敗の理由はどこも同じ「思うように入場者数が伸びなかった」これが全てでした。

国民の多くは、施設建設費に多くの税金が投入されたとは理解しているでしょう。しかし、それだけではありません。お金(税金)と言う意味では、道路や下水道などのインフラ整備に多額の費用がかかっています。どうでしょう、施設が出来る前は、数百人しか居住などしていなかったところに、1日で数万人が訪れるのですから、インフラについては都市並みの整備が求められます。

テーマパークなどの施設は、道路建設と同じで恒久的施設です。そこにかかわるのは建設業です。つまり自治体(第三セクター)が掲げた「観光による地位活性」の本来の目的である「集客」による地域活性の起爆剤としてではなく、施設を建てることが目的の道路や必要のない施設「ハコモノ」と言われるものと、同様の感覚でテーマパークを建設してきたと言われても、いたしかたないですね。開発や大型施設が景気の活性になると思い続けている政治家やお役所の方々が「田中角栄の亡霊」に、いまだに支配されているとしか思えません。

予断ですが、今回の選挙は「田中角栄の亡霊」を払いのける儀式だったのかもわかりませんね。田中角栄が掲げた「日本列島改造論」は、当時の日本では必要でしたが、ここ20年、必要であったかは疑問です。政治家や「ハコモノ」にかかわる皆さんには、何らかの良いことが沢山あったんだんで止めることが出来なかったんでしょうね。

事業計画段階では、達成は不可能と思える集客予測。開業後の永続的な運営と言うことなども何も考えていなかったんでしょう。机上の運営計画だけで・・・。経営陣、マネージメントは、エンターテイメント・ビジネスを理解していない、出資自治体や企業からの出向者でほとんどのポストが埋められ、自治体からの出向者については、ご褒美的ポストが用意されていたわけですから、事業としても開業前から、その殆どのテーマパークが上手くいくはずがないことは明白でした。「宮崎シーガイヤ」や「大牟田バイオパーク」は、開業前から多くの関係者が、失敗するであろうと言っていた代表格だったそうです。その発言は、現実味のない事業計画が元となっていたそうです。

皆さんの地域にも建てられたであろう「ハコモノ」。一度自身で、計画・建設・現在の状況までを調べてみては如何でしょう。思わぬ事実を知ることになるのではないでしょうか。そこで自治体に対し「説明責任」を果たすよう言ってみては如何でしょう。お知り合いの中に、県議や市議がおられたら裏話を聞いてみるのも面白いかもわかりません。

マスコミに誘導されたとは言え「説明責任」を求める限りは、自身も、家族、勤務先、社会が納得する説明が出来るような生き方をしなくてはいけません。他人に説明責任を問うことは、自身も求められれば説明責任を果たさなければならないと言うことをお忘れなく。

2009/09/09

「ビートルズ・ロックバンド」で思い出したイマジン

ビートルズのゲーム「ビートルズ・ロックバンド」が、日本では9日0時より販売が開始されました。

ビートルズの楽曲は、多くのジャズミュージシャンによって、演奏されて、歌われています。ですので私の場合、ジャズミュージシャンの演奏を通して彼らの楽曲に触れてきました。1991年1月に開戦した湾岸戦争が終結したとき、私は車に乗っていました。FM放送から流れてきたのは、最後の歌詞が「And the world will live as one(そして世界はきっと1つになるんだ)」で終わる「イマジン」でした。

ベトナム戦争の時は「大阪万国博覧会」。湾岸戦争の時は「大阪・花と緑の博覧会」と日本は好景気。特にベトナム戦争の時は、日本もその恩恵にあやかっていました。多少なりとも罪の意識を感じていた私にとって、湾岸戦争が終わったときの「イマジン」は心に沁みました。
ゲームは、ビートルズの楽曲45曲、実際の公演での観客の拍手などが入っており、メンバーもCGで再現されているそうです。


2009/09/08

いいですよ「Ayo」

偶然見つけた女性シンガー「Ayo」。ヨーロッパを中心に活躍してるようです。

Wikipediaでは「Afro-German singer-songwriter」ドイツ出身の黒人シンガーソングライターと紹介されています。2007年には米国でもアルバムをリリースしているようです。


なんとも切なさを感じさせる声で、レゲーソウルを歌う彼女はお勧めで、日本でもファンがいてもおかしくない気がしますが、皆さんは如何ですか。



2009/09/05

クリス・コナー:素直な人柄が伝わるボーカリスト死去

3日モダジャズ・ボーカリストのクリス・コナーさんが81歳で亡くなられました。病で伏せるまでは、年齢を感じさせない歌を披露しておられました。


彼女がボーカリストとして広く注目されたのが、53年にBETHLEHEMから発表された「Chris Connor sings Lullaby of Birdland」。アルバムタイトルにもなっている「バードランドの子守唄」は、日本でも人気を博しました。

クリスの歌声は、同時期に人気を博した女性ボーカリストに比べ「色気」・「甘さ」と言うものは感じません。しかし、自然で小気味よくスイングする彼女の歌 は、気取りがなく、親近感があり、他の女性ボーカリストにはない魅力を持っていました。聞けば聞くほど深みにハマるタイプのボーカリストと言えばいいので しょうか。


彼女の思い出としては高校生の頃の私にとって、他の女性ボーカルは「お色気」がありすぎて、なんとも言えない気分になったものですが、彼女の歌声は、未成熟の高校生には適度な歌声で、当時、女性ボーカルといえば「クリス・コナー」と言っていたことを思い出します。



彼女のアルバムには駄作がなく、円熟期と言われるATLANTIC時代のもはどれも良い出来です。また、それまでのアルバムに「大人」という感じが加わったのもこの時代です。

その中から1枚を推薦といわれても困るぐらいですが、スタン・ケントン楽団つながりといことで「DOUBLE EXPOSURE(1960)」を紹介します。こ のアルバムは、円熟期に入ったクリスと、録音当時、絶好調のトランペッター、メーナード・ファーガソンを迎えてのアルバムで、モダン・ジャズボーカルと ビックバンドの醍醐味を同時に楽しめるアルバムです。個人的には、ファーガソンが少々おとなしい気もしますが、良いアルバムであることは確かです。

ジャズ初心者の方には、ATLANTIC時代の1956年〰61年にかけて録音されたジョージ・ガーシュインの作品 を集めたソングブックがお勧めです。ジャズ初心者の方でも耳にしたことある楽曲が多く含まれているのもよいのではないでしょうか。リリカルに歌い上げられ たバラードはどれも素敵です。


ご冥福をお祈りします。

2009/09/02

Dubai Mall:セガリパブリック開業2ヶ月遅れ

ドバイは金融バブルで、大幅な事業遅延・中止が言われている中、DubaiMallのセガリパブリックとキッザニアは予定通り6月の開業と聞いていたのですが、セガリパブリックが8月下旬にオープンしました。同時期開業を予定していたキッザニア・ドバイは、開業していないようですね。
セガリパブリックは、5つのゾーンに分かれており、全ての年齢の方が楽しめるパークのようです。
9つの心臓が止まるようなアトラクション。150のゲーム。アドレナリンが出っ放し冒険アトラクション。があるようです。
昨年、セガから発表された内容とは異なるようですが、無事開業してよかったですね。

090903

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。