2010/09/26

米ディズニー、来年にかけ10を超えるアトラクション導入

23日、ディズニーは来年にかけ10以上の新しいアトラクションを導入すると発表しました。

背景として観光客増加の兆し、ユニバーサル・スタジオが立て続けに導入した「ハリーポッター」、「キングコング3D」、「CSI(シンガポール)」、「ハムナプトラ(シンガポール)」、「マダカスカル(シンガポール)」、「シュレック城(シンガポール)」などに対応する意味もあるのでしょう。

カリフォルニアとフロリダの両パークでは、来年3月に日本で公開予定の映画「グリム童話 ~塔の上のラプンツェル~」の主人公が暮らす塔が10月よりオープン。来年には「スター・ツアーズ」が全面リニュアルの予定。

<公開された映像>

加えてカリフォルニアでは、グーフィー教官のパイロット学校「グーフィー・スカイ・スクール」が来年にオープン。フロリダでは野生動物が暮らすサファリ探検を再現したツアーを計画しています。


来年1月からは、来場者の写真を映し出すサービスを「イッツ・ア・スモールワールド(カリフォルニア)」や「シンデレラ城(フロリダ)」の外壁を使って始めます。

今後、韓国で計画されているユニバーサル・スタジオ・コリア、中国・上海で計画されているディズニーには、双方のアトラクションが導入されるのでしょう。開業の折は訪れてみたいですね。

2010/09/25

我が国は本当に観光でメシを食おうと思っているのでしょうか

AFPが配信した「テーマパーク人気をけん引、拡大するアジア中流層(以下参照)」を読むと、観光産業に興味を持つものとして、観光立国を目指す我が国のことが心配になってきます。このような記事を見て我が国の観光に関わる方々はどのように考えているのでしょう。

日本の観光業界からは「観光立国を目指して」と掛け声は聞こえてきますが、国家あげてのビジョンが見えてきません。ますます観光立国への道筋は険しいものとなるのではないかと考えてしまいます。

羽田空港が24時間の国際空港となりますが、「それで・・・」と、つい口から出てしまいます。今の観光行政を見ていると、3年先、5年先、10年先の観光立国日本の姿は浮かんできません。

例えば、自民党政権下で推し進められた空港建設、結果その殆どが赤字経営、新幹線も造りたくてしょうがなく、そんなに日本中を短時間で移動するためのインフラを整える必要があるのでしょうか。自治体の言い分は交通の利便性を高め、それにより産業を誘致し、雇用の確保と税収増を考えてのことなのでしょう。しかし、全自治体が競うように同じ事をやり、輪をかけて多くの空港を整備した結果、成果の出たと言える自治体がどれだけあるのでしょう。

産業誘致の次は観光客誘致、これもまた全国の自治体が競って観光誘致を行って結果が出せるのでしょうか。

全国の自治体が英語、韓国語、中国語のホームページを持ち、近隣の自治体とはこれといった連携もなく、国内外で成果の見えないPR活動に税金を投入し、担当されている方々は虚しさだけが残っているのではないでしょうか。

例えば観光客誘致については道州制的な考えをし、エリアごとに観光客誘致を考えたほうがよいのではと思います。エリア内でお買い物コース、日本の里山体験コース、温泉と文化遺産めぐりなど、幾つかのバリエーションを持ち、各エリアで完結するように考えられないのでしょうか。そうすることで、さまざまな観光のあり方がエリアで生まれ、一つの自治体ではできなかったさまざまな魅力ある観光商品が生まれるのではないでしょうか。

政府はカジノの営業許可を11ヶ所程度としています。これは道州制のエリア分けが背景にあるような気がします。関東と関西エリアについてはカジノ2つと考えると、道州制の区分と同等の数となります。既に九州、東北などは、近隣の都道府県とチームを組み誘致を進めています。将来を見据えた観光行政という意味では、道州制に基づいたエリア分けをしカジノを設置。エリア内で、さまざまな観光コースが楽しめ完結できるようにするのがよいのでないでしょうか。

以前にも書きましたが、韓国は既存のパークや観光施設のリニュアルを行い、ユニバーサル・スタジオ、パラマウント・ムービー・パーク(現在止まっている)、エバーランドの大改装(計画中)。アジアのハブ空港となった仁川空港には、既に多くの格安航空会社が乗り入れており、アジアのハブ空港としての機能を果たしつつあります。

韓国は明らかにアジアの観光客を自国で止め、日本海を渡らせないように画策しているとしか思えません。韓国のみならず、シンガポールしかり、ベトナム、マレーシアとカジノも含めテーマパークの誘致に積極的で、先日インドでユニバーサル・スタジオの計画も発表されました。

ユニバーサル・スタジオだけをみても、日本、シンガポール、韓国(来春着工)、インド。中国は交渉決裂となりましたが、水面下で動きが出ているとの噂も聞きます。つまり大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、アジアの中で強いコンテンツと言えなくなった訳です。

本当に観光でメシを食おうと思っているのでしょうか。今、観光立国を本気で考え取り組まなければ、完全に手遅れになってしまうのではないでしょうか。今こそ、政府は毅然とした態度で指導力を発揮し、自治体と一丸となって観光による産業発展を目指して欲しいものです。

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(9月24日、AFP配信)

映画テーマパーク「ユニバーサル・スタジオの建設計画をシンガポールが発表した際、採算が取れるのかと疑う声があった。しかしオープンからわずか半年で来場者は100万人を超えた。

屋外型巨大テーマパークの新たな進出先として、今最も注目を集めているのはアジアだ。中国、インド、インドネシアなど経済新興国の台頭で豊かになってきたところに、航空運賃の安さが追い風となっている。

エンターテインメント娯楽産業専門の調査会社AECOMエコノミクスのクリスティアン・アーンアジア地域担当ディレクターは、「業界はアジアに移動しつつある。所得の増大と中流層の拡大、娯楽や余暇需要の高まり・・・こうした基本条件が備わっているところでは、旅行産業と経済発展にとって、テーマパークは完ぺきな商品だ」と分析する。

テーマパーク業界の国際NPO、テーマエンターテインメント協会によると、東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン、韓国ソウル郊外のエバーランドは、09年の来園者数で世界のテーマパークの10位以内に入っている。

アジア市場の有望性に後押しされ、ユニバーサル・スタジオは米国版を抜く世界最大のテーマパークを韓国に建設する計画だ。ディズニーランドも上海で新パーク建設にこの秋から着工する。

■次世代の「世界の消費者層」

アジア開発銀行(ADB)の最近の調査によると、アジアの中流層は飛躍的な割合で増えており、世界最大の消費者グループになりつつある。

アジアの発展途上国でADBが中流層に大別した人口は、1990年には5億6500万人だったが、2008年にはその3倍を超える19億人にも達した。

中流層の増加が最も著しいのは中国だ。1日当たりの所得が6~10ドル(500~850円)の国民は95年には総人口の4.8%だったが、07年には25.5%にまで増えた。インドでも、この所得層は93-94年には29%だったのが、04-05年には38%に増えている。

アジア域内の中流層の旅行者増により多大な恩恵を受けているのは、人口わずか500万人の小さな富裕国シンガポールだ。この7月には前述のユニバーサル・スタジオ効果もあり、月間過去最多の110万人がシンガポールへ渡航した。同国への旅行者を国籍別で見ると、上位5位にはインドネシア、中国、マレーシア、インド、オーストラリアが入っている。

ADBは「経済発展するアジアの人口が中流層として確立するにつれ消費者層も拡大しており、次世代の世界の消費者層として、これまで米国や欧州の中流が担ってきたような役割が多大に期待できる」と報告している。

2010/09/20

B級グルメのグランプリ「鶏もつ煮」が食べれる代官山の十割蕎麦屋

今やB級グルメだけでテレビ番組ができるほどの人気となった各地の庶民の味。週末に行われた「B級ご当地グルメの祭典 ~B-1グランプリ~」も5回を重ねるイベントとなり、2日間で45万5千人の来場者があったそうです。

今年グランプリを獲得したのが山梨県甲府の「鶏もつ煮」(←発祥秘話はコチラ)。鶏のひもといわれる部位と鶏のホルモンを甘く煮たものです。子どものころ食べていた「鶏のひもの甘辛煮」は甲府が発祥だったとは知りませんでした。

出所:「B級ご当地グルメの祭典 ~B-1グランプリ~」HPより
偶然ですがこの「鶏もつ煮」を15日夜に代官山「ソバテリア」で食べました。その時の説明が「甲府の蕎麦屋にはかならずあります」とのことでした。

ソバテリアでだされる蕎麦は、独自の製法により作られており、一般の十割蕎麦より滑らかな舌触りと、少しコシを感じる十割蕎麦です。店内は昔ながらの蕎麦屋という感じではなく、お店の名どおりカフェ風な洒落た蕎麦屋さんです。

その夜は「鶏もつ煮」と「しらうおの天ぷら」をいただき、蕎麦に野菜やパルメザンチーズのせ、オリーブオイルと少々のお塩でいただく「ソバサラダ」をいただきました。またワインを一緒に楽しむのもよいと思います。

出所:「ソバテリア」HPより
食事の〆は、今まで飲んだ蕎麦茶とは比べ物ならない味と風味の「韃靼蕎麦茶」と蕎麦と豆乳を使った「ブラマンジェ黒蜜ジュレ添え」、黒蜜もしつこくなく本当に美味しいデザートでした。

出所:サントリーグルメガイドより
蕎麦は、日本を代表する健康食品です。それを中心に考えられたメニューは、ヘルシーなものばかりです。新感覚の蕎麦メニューと、ノスタルジックな気分にさせるB級グルメ「鶏もつ煮」が味わえる「ソバテリア」はおすすめです。

〆の「韃靼蕎麦茶」と「ブラマンジェ黒蜜ジュレ添え」は、必ず注文を。

2010/09/19

観光立国、モノ目的の中国人観光客に浮かれたままでは失敗する

中国人の日本への観光ビザの発給要件が7月に緩和され、許可対象となる世帯が160万世帯から1600万世帯と10倍になりました。それにより実際の訪日観光客も2倍になったそうです。

最近読んだ観光関連の雑誌に以下のようなことが書いてありました。発給要件が緩和されたとは言え以下の書類が全て必要とのことです。
  • 約65万円以上の貯金の証明書
  • 不動産登記簿謄本
  • 自家用車の所有証明書
  • 株の所有証明書
  • 約65万~260万円の保証金
  • ビザ発行手数料2万円
  • 勤務先の登記簿謄本と保証書
  • 身分証明書、戸籍謄本
と、我々には考えられない準備が必要です。

例えば、13万円(8000元)のツアーの場合、中国本土の旅行会社、日本の大手旅行会社、国内の中国人が経営する小さな旅行会社の3社が間に入り、実際に旅行に使われるのは7万円程度(中国人の平均年収4万元(約65万円))。

ゴールデンコースと呼ばれている「大阪着→京都見物→富士山見物→東京でショッピング→帰国」では、大阪ー東京間はバス移動、少し良いツアーで一部区間新幹線に乗れるそうです。そういえば、新幹線で中国人の団体客には会ったことがありません。また宿泊も国民宿舎や安価なビジネスホテルで済ますケースが殆どのようです。

このように、出発前から時間と労力を費やし、日本へやってきた中国人観光客の方は満足しているのでしょうか。

今は日本に旅行することがステータスなのでしょうか。電化製品、化粧品、子供服などを購入することが目的なのでしょうか。それらが目的なら現状は、ま良しとしましょう。

確かに日本人も好景気に沸いた頃、海外でブランド品から不動産まで買いあさっていました。そして今はその国の文化や歴史にふれたり、日本とは全く異なる地へ行くことで自身をリセットしたり、日本では決して体験できないコトを目的としたりと、旅行の目的が大きく変わりました。

中国の方に次の旅行も日本を選んでいただけたときは、我々と同じように日本の文化や歴史などを体験できるツアーや、自国では体験することが難しいコトを体験するために来られるとが予想されます。

日本の文化や歴史を体験することを目的に訪れる中国人は、言い換えれば能動的に日本を理解しようという気持ちであることです。これこそごひいきさんになっていただける大きなチャンスです。観光立国を目指すというのであれば、能動的に日本の文化や歴史を体験したいと思い来日される中国のみならず多くの外国人の方に、いかに満足いただける旅行を提供できるかが、観光立国として成立できるかどうかでしょう。

但し、能動的に日本を理解しようという気持ちで来日する旅行者は、モノを買いにくる旅行者より、満足感を与えるのは難しいということです。モノを目的とする観光客は、お目当ての日本製品が買えればそれで目的を達します。しかし、日本の文化や歴史を体験することを目的に来日する外国人が、体験が満足のいくもであったかを判断するのは、自身の「知」と「五感」がどれだけ満足したかで計ります。このことを理解せずして観光立国にはなりえないと考えます。

政府、自治体、旅行業界の方々、今も大事です。しかし観光立国を目指すのであれば、今後の方がはるかに大事であることを今一度考えていただきたいですね。手遅れにならないうちに。

2010/09/17

カジノイベント、都内で開催

今夜、西麻布の「alife」で、「FOX CASINO PARTY powered by リゾート・ワールド・セントーサ」と銘打ったカジノ体験イベントが行われました。


来場者は200名程度、女性が8割ぐらいで30歳代の女性が殆どであったように思います。カジノゲームは3種、エンターテイメントとしてマジックや音楽ライブもありました。意外だったのは、女性はカジノ好きではないかと感じるほど、皆さん熱心にゲームを楽しんでいました。

イベントの開催目的は幾つかあると思いますが、その中の一つとしてゲンティン・インターナショナルが今春シンガポールに開業した「リゾート・ワールド・セントーサ」のプロモーションも考え、行われたと思います。

そう考えると、今夜のイベントを評価すると低いと言わざるをいえません。

簡単に言うと、アメリカの地方都市の街外れのモーテルの横にあるような小さなカジノといった感じでした。「リゾート・ワールド・セントーサ」にあるカジノとは全く正反対のものとなっていました。グレード感がなく、エレガントさにも欠けていました。会場、マジックと音楽ライブ、MCの選定、オペレーションにも課題が残るものではなかったでしょうか。

十分な予算があるなかで計画・実施されたのではないであろうとの想像はつきます。しかし、もう少し手の打ちようはあったのではないかと思います。

会場に用意されたカジノゲームは3種、そこでゲームを楽しむのは全て女性といってもよい状態でした。ゲームを体験する際に番号の入ったカードを渡し、その場でおもちゃ銀行の紙幣でチップを購入しゲームに参加します。番号の入ったカードは最後に豪華賞品が当たる抽選会で使用されました。


ご覧の通り、女性の多いのが分かって頂けると思います。

参加者全員に配られたお土産

日本でカジノが解禁になった際、モデルとなるであろうといわれている「リゾート・ワールド・セントーサ」、機会があれば是非とも訪れていただければ、日本が目指すカジノについて理解いただけると思います。

2010/09/16

キリスト教テーマパーク、マジョルカ島で計画

地中海西部マジョルカ島北東部カプデペラ(Capdepera)に、欧州ではじめてのキリスト教テーマパークが計画されています。

計画を発表したのは、既にアルゼンチン・ブエノスアイレスでキリスト教テーマパーク「ティエラ・サンタ」を運営しているシグマ社。資金約10.6億をかけ、7ヘクタールのゴミ集積場に建設するそうです。

内容は、人類創造、キリスト生誕、復活、最後の晩餐など様々な場面を上演するショー。端役のローマ市民やパレスチナ人の衣装にも考証を加え、皆が霊性の起源について学べる所を目指し、嘆きの壁やローマ帝国の裁判所のセットなども計画されています。

日本人から見れば、宗教パーク???と思いってしまいますが、キリスト教が国家の基盤となっている欧米諸国では、決して違和感のあるものではないのでしょう。

キリスト教の歴史を学ぶということは、西洋史を学ぶことに繋がります。私のまわりではヨーロッパ旅行から帰国した友人たちは「キリスト教を勉強してから行けばよかった。もっと旅行が楽しめたと思う」と言います。つまり、欧州の多くの歴史的建造物や絵画などキリスト教の歴史なくしては語れないかです。

また聖書を宗教書ではなく、人生の指南書として捉え、例えば子供たちに対して日本で言う道徳教育に聖書の言葉が使われたり、今話題のドラッカーのマネジメント理論も聖書から導き出されたています。参考(本ブログ内):「聖書に興味津々

企業などでよく使われ、アメリカ映画でのセリフの中にもよく登場する「使命(ミッション)」。使命はおのおの異なりますが、キリストが神から与えられた「使命」を全うした「神を信じ強い心で成し遂げる」というキリストの行動を見習いという考えが底辺にあります。

八百万の神々が住み、多くの日本人は生まれたときはお宮参り、結婚式は教会、世との別れは仏教。教会で結婚式を挙げるのに仏滅の日を気にしたりと、外国人から見た日本人の信仰とはどのように映っているのでしょう。

<キリスト教テーマパーク>

アルゼンチン・ブエノスアイレス「ティエラ・サンタ(Tierra Santa)

米フロリダ州オーランド「ホーリーランド・エクスペリアンス(Holyland Experience)


2010/09/12

パラマウント・パーク、スペインで計画

パラマウント・ピクチャーズは、9日スペインの地中海沿岸、ムルシア(Murcia)地方にテーマパークを計画していることを発表しました。

(韓国でパラマウント・ムービー・パークが発表されたときのイメージ)

パラマウント・ピクチャーを所有するバイアコムは、マスタプランの作成、アトラクションなどの設計はするが計画に対して投資は行わないとの事です。

パーク誘致には経済不況に喘ぐスペインが、パーク建設により周辺諸国からの300万人の観光客誘致、20,000人の雇用創出をもくろんでのことです。既にワーナーブラザースが2002年に南マドリードにワーナーブラザース・パークを開業しており観光産業での経済復興に力を注ぐのでしょう。

パラマウント・パークは韓国で2014年開業を予定していますが、計画発表後の進展はみられません。国内では大阪エキスポランド跡地のパラマウント・リゾート構想が話題になっていますが、実現すれば2012年以降の開業になると思われます。

「ミッション・インポッシブル」、「ツームレーダー」、「タイタニック」などのアトラクションやオードリー・ヘップバーンの出演映画の数々のセットの再現など、その計画内容が楽しみです。新旧多くの人気作品を保有しているパラマント・ピクチャーは、ディズニーやユニバーサルとは異なる魅力を持つテーマパークを計画してくれるでしょう。

詳細についは発表されていませんが、数ヵ月後に計画の内容については発表されるようです。

2010/09/11

僕たちは飼い主さんを必ず幸せにします。

近年、犬や猫などの殺処分について広く知られるようになりましたが、まだまだ現状は知られていません。犬の殺処分だけでも年間に8万頭を超えています。このような現状を作り出した一つとして、大きく成長したペット産業に対し、愛玩動物を生産・販売・飼育することなどについての法整備が驚くほど遅れているということです。もちろん心無い飼い主やペット関連業事業社の問題もあります。

「最後の願い」殺処分の現場(YOU TUBE)
【投稿者のコメント】2009/0923 ニュースジャパン放送 時代のカルテ・命の現場③から~。最後の映像には実際に殺処分される映像が流れますが、ペットを飼われている方・これから飼おうとしている方にはぜひ見ていただきたいです。


そんな中、「保護犬の譲渡を促進し、殺処分ゼロへ!」 を合言葉に、犬好きのいい歳をしたオヤジたちが立ち上がり、なにかやろう!ということになりました。

そのキッカケは、ある保護犬からの訴えでした(下記参照)。

この問題には、多くの個人や保護団体などが取り組んでいます。しかし日本人の奥ゆかしさが邪魔をして、広く知らせることを行っていない(行えていない)のが現状です。自ら「良いことやってます。皆さんご協力を」というようなことをやれないのが日本人なんです。つまりコツコツまじめにやっていれば、誰かが見ていてくれ、この活動や問題を引き上げてくれるだろうと思うのが日本人です。

もうそんな時代ではありません。真に命ある犬たちのためと思えば、大きな声で犬たちの現状を訴え、多くの人に知っていただき、問題意識を持ってもらうことが必要です。

欧米では社会貢献活動を開始した当初は、その資金の半分以上をPRに使うといいます。つまり多くの方に知っていただき、より多くの寄付を集めることが、社会貢献のその対象に対し多くの援助などができるようになるという考え方です。

現実に我々が知る多くの社会貢献活動は、海外で始まった活動が多く、日本発の社会貢献活動のどれだけがグローバルの活動となっているでしょう。社会的に高い評価と賛同を得られると考えられる活動を行っていても、知らせることを積極的に行ったか、行わなかったかの差です。

そんな訳で、オヤジたちは大声で叫びました。

その叫びが多くの方の賛同得て、動物愛護週間の最後の日曜日となる9月26日(日)代官山で、「ONE LOVE WALK in TOKYO」の開催となりました。

環境省、東京都の後援もいただき、動物保護団体、環境団体、愛犬関係の雑誌などの各メディア、企業、著名人など、多くの賛同・協力のもと驚くほど大きな啓蒙イベントが開催できることとなりました。 また、この秋に開かれるCOP10(生物多様性条約第10回締約国際会議)のサポート事業としても認定をいただきました。

是非とも多くの方に参加いただき、犬たちの現状を知っていただければと思います。

少々更新が間に合っていませんが、詳しくはコチラ!


<ある保護犬からの訴え>

「僕は保護犬と呼ばれています。保護犬とは保健所に収容された中から、幸いにもレスキューされた仲間や飼い主の飼育放棄の結果、同じく保護団体に救われた犬たちのことを言います。僕たち保護犬は日本全体で毎年2万頭近く増えているのに、その存在はほとんど知られていません。

僕は新しい飼い主さんを探しています。僕の新しい家族が決まれば、その代わりに、いま保健所に収容されている殺処分を目前にした僕の仲間が1頭助かるのです。

僕たちは「よく吼える」とか「噛む」とか「病気を持っているのではないか」といぶかしげに言われることがあります。僕はとても不思議に思います。“保護犬だから”吠えるわけではないのに。ペットショップにいる友達と同じように、健康なカラダだって持っているのに。

もしも、よく吠えたり、人間を噛むような犬がいたとしたら、そこにはかならず理由があります。たとえば想像してみてください。ある日、突然あなたが家族から捨てられたら、きっと心が傷つき、怖くて、しばらくは誰のことも信じられなくなるかもしれません。悲しくて悔しくて、吠えたくなるかもしれません。

でも、僕たち保護犬はボランティアさんのお宅や、仲間がたくさんいるシェルターで愛情に包まれて暮らしているから、すこし時間をもらえれば新しい家族にも馴染むことができます。もう一度人間の愛を信じようと思います。

僕たちを家族に迎え入れてください。僕たちは飼い主さんを必ず幸せにします。それが僕にとっても幸せなのだから。」

2010/09/10

東京スカイツリーの町は温かい

5月から毎月2-3度訪れる業平橋。今や楽しみとなったのが東京スカイツリーの成長です。

東京スカイツリーの近くでその上部を見るには、身体を反らさないと上まで見れません。小さな子供はその加減が分からずそのままひっくり返ったり、お年よりは身体が反らせないので上部が見えなかったりと、近くで見るのは一苦労です。

その苦労をわかってか、近隣の方もさまざまな工夫をして、町に訪れた人のために東京スカイツリーを楽に見れるように工夫してくれています。

例えば、業平橋駅改札をでてすぐのおすし屋さんの横にステンレスミラーが張ってあり、ミラーに映してスカイツリーを見ると楽に見れます。


こんな工夫もあります。


単に観光施設を整備するだけでなく、このような自発的な取り組みは、訪れた人に「歓迎の意」を伝え、その地域のやさしさや温かさを伝えます。

観光地として、景勝地、歴史的建造物、特産品だけをアピールしても、そこは観光地とはなりません。訪れる人がその町に住む「人」を感じて、初めて観光地としての評価が得れるのではないでしょうか。

観光立国を進める政府や自治体の方、観光客が求めるものは五感で感じるものだけではなく、それに加え、心で感じる観光についても一考されてはいかがでしょう。

2010/09/08

思わずショッピングカートに

ジャズピアニストとして活躍している小曽根真が、バークリー音楽院在学中の師の1人であるフィル・ウィルソン(Tb)と録音したデュオアルバム。かれこれ30年前の録音が6月に復刻されていました。

レコードが発売された当時、日本では入手できず米国の知人に購入をお願いし送っていただいたのを思い出します。

彼の演奏は荒削りなところありますが、エネルギッシュで、その中に貪欲さも感じる演奏です。当時はその才能がどこまで伸びるのだろうかとワクワクしたものです。またフィル・ウィルソンの演奏も素晴らしく、音楽家として対等な扱いをしながらも、生徒に対する気遣いと能力を引き出だそうとしているのが感じとれ ます。どちらかというと小曽根真から突っかけているという感じで、デュオアルバムとして大変良いアルバムだと思います。


彼の演奏を初めて聞いたのは、神戸の私立小学校が集まって行う演奏会でした。当時彼は小学校3~4年だったと思います。彼の通う学校の代表としてハモンドオルガンを圧倒的なテクニックと表現力で演奏していました。その当時ハモンドオルガンを弾くというだけで大変珍しいことでした。同じ小学生であった私もただただ驚くばかりでした。

高校卒業後バークリー音楽院に進み、1日中ピアノを弾いていたと聞きます。在学中から注目された存在で、ハービー・ハンコックやチック・コリア、ゲーリー・バートンなどとも交流がり、大きな期待を寄せられていたようです。ちなみに主席卒業と聞きました。

お気に入りのレコードがCD復刻されると、なんだか嬉しくなる気持ちは私だけなんでしょうか。CDが届くのが楽しみです。

2010/09/05

パラマウント・リゾート実現に一歩前進か

大阪府は2日、万博公園の南側活性化案として、独創性や集客力のあるテーマパークを中心とした複合施設を誘致する計画を発表しました。

(平成22年3月26日発表「万博記念公園( 南側ゾーン)の活性化について皆さまのご意見を求めます」より)

検討に際し、広く再開発案を求めた仕様書には「平成23年度以降移に開業」と書かれていました。大阪府が再開発エリアを自由にできるようになり、その後環境アセスを行えば、早くて開業は平成24年になるでしょう。

大阪府は、3月に再開発案を募集し、7月から有識者による検討委員会を設置、公募で寄せられたテーマパークや大型商業施設、サッカースタジアムなど10の 提案を元に検討しました。またその間には府政モニターによるアンケートも行い、テーマパークを望む声が多く寄せられました。

とはいえ、筋書きのある事ですから、通らなければならない手順を淡々とこなしているだけに見えてしまいます。

開発のイメージは「エンターテインメント都市・大阪のシンボルとなるフェスティバルパーク」だそうで、全体イメージとしては、テーマパーク、大型商業施設、ホテル、シネコン、会議場などが集まったものとなるでしょう。

事業の中核は、燦キャピタルマネージメント㈱、パラマウント・リ ゾート誘致に動いているファンド会社です(オリックス系?)。また、橋下知事を支援している企業でもあります。もちろん今回の事業提案には「テーマパーク 建設」で提案をしています。

計画が進むとなれば事業会社が設立されます。事業会社は開発のプロデューサー役としての位置づけになるでしょう。全ての施設を自前ですることは考えにくく、商業施設やホテルなどは誘致するでしょう。自前でやるのはテーマパークのみと考えられます。

そしてどこかのタイミングで、事業会社から開発エリアの管理とテーマパーク運営を行う企業として姿を変えるでしょう。

ことごとく事業に失敗している大阪府・大阪市ですから、今度こそは持続性の高い事業を計画・実現してもらいたいものです。

素晴らしい開発になることを願います。

2010/09/02

カジノ営業権獲得競争はじまる

国内でのカジノ解禁に向け、外資系のカジノ運営会社がプロモーション・イベントを計画しました。

カジノ法案については、早くて秋の国会、遅くても来春の国会で通過するのではと言われています。法案提出は、既に活動をしている超党派で組織されているカジノ議連。

国内でカジノが解禁された場合、最初は2ヶ所で営業許可がおり、現時点では東京、大阪、沖縄が有力視されています。

カジノの営業が可能となった場合、1ヶ所につき3社のカジノ運営会社に営業許可を与えると言われており、そのうち2社が外資系のカジノ運営会社に割り当てられると言われています(国内企業でカジノ運営を経験しているのは1社のみ)。

そんな中で行われるカジノ体験イベントは、カジノだけでなく、さまざまなエンターテイメントも用意されようで、数年前お台場で行われたカジノのイベントとは大きく異なるものでしょう。

計画したは、今春シンガポールでカジノを含む総合リゾート「リゾート・ワールド・セントーサ」を開業させたゲンティン インターナショナルFOXインターナショナル・チャンネルズです。単に「カジノ=賭け事」ではなく、総合リゾートの一つとしてのカジノをアピールする狙いがあるのでしょう。

また、FOXが撮影を予定しており、ゲンティン インターナショナルのプロモーションビデオ制作のために、日本人がカジノやエンターテイメントを楽しむシーンを撮影し、海外のカジノ施設の映像と組み合わせ、国内での営業権獲得競争で使用する、よりリアルなプロモーションビデオの制作も目的にしているのではないでしょうか。もちろんカジノ番組のスポンサーにはゲンティン・インターナショナルがつくのでしょう。

詳しくは、以下をご覧いただき、カジノ体験イベントに参加されては如何でしょう。

カジノイベント参加申し込み:http://bit.ly/bufW8x

以下は、カジノ体験イベント参加を募るプレスリリースです。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。