2012/01/08

言葉を失う神戸市の「平清盛」観光PRビデオ

NHK大河ドラマ「平清盛」が放映されるのを機に、清盛ゆかりの地である神戸市は観光客誘致に動いた。そしてプロモーションビデオ(PV)が制作された。

PVは、一般から選ばれた平ファミリー「神戸・清盛隊」の紹介。そして父「平忠盛」役として矢田市長が出演。広報専門官による矢田市長へのインタビューが収められている。

このPVで、歴史ロマンを感じに神戸に行こうといった感情を呼び起こすことができるだろうか。このPVは、何を目的に、誰に向け発信するためにつくられたのだろう。

神戸といえば、世界の料理、スイーツ、ファッション、靴、異人館、居留地、夜景など、多くの方が「おしゃれな街」、「異国情緒漂う港町」といったイメージを持っておられるだろう。しかしPVを見ていただく時には、そのイメージを全て忘れて見ていただかなくてはならない。

全てにおいて事業センスのない平清盛観光プロジェクト。神戸市民は観光客誘致計画のありかたに疑問を感じていないのだろうか。


その他盛りだくさんの神戸市HP:「KOBE de 清盛2012」のPRキャラバン隊「神戸・清盛隊」を動画でご紹介!

【最後に一言】
民間から採用した広報専門官が市長のインタビュアーとして出演している。そんなことより広報官として、神戸の魅力を世界に知らせることに力をそそいでもらいたいものだ。

広報官採用の目的を神戸市は以下としている。
民間企業等で培った広報業務に関する知識や経験などを活用し、新たな視点で、神戸市が発信する情報を、より魅力あるものとし、より多くの人に共感を持ってもらえるよう、民間企業等で広報経験のある方を採用し「広報専門官」として従事していただきます。

また採用選考では、以下のテーマでの課題を課している
課題:神戸市の広報を『伝える広報』から『伝わる広報』にするには
上記のテーマについて、下記の視点を交えて論じてください。
①神戸市の広報の現状と課題
②民間企業での広報経験を神戸市の広報にどのように活かすか
③私の考える市政広報

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投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。