しかし多くのイベントが開催されていても、行ってみようかなと感じさせるものが非常に少ない。なぜそう感じるのか、神戸の市民参加型や住民参加型といわれるイベントについて少し考えてみました。
新聞やタウン誌などから受ける印象、過去に幾つかのイベントに足を運んだ印象でしか言えませんが、
- なにか一本筋が通っていないというか感じないというかメッセージ性を感じない
- 誰に来て欲しいか(対象)が不明瞭で、私が行ってもいいのか的な気持ちにさせる
- 参加することで、なにを体験できるのか、なにに貢献ができるのかについてはっきりしない
- 特に屋外会場では、出演者、スタッフの会場で見せる態度が、参加者に疎外感を与える。
楽しくやるのはいいのだが、参加者に対する配慮が欠けているように感じる - 出演者、スタッフの態度や会場の雰囲気から、掲げた目的や開催意義などを感じることができない
- 展示イベントなどでは会場や展示物の説明、補足資料などに、広く興味を持ってもらいたいと願う気持ちが感じられない
- 出演者など、イベントに出演するのが目的となっており、開催目的・意義に賛同し、それらを自らの技術や表現の中にメッセージとして伝えるという意思が感じ取れない
- 目的や意義を明確にする
- 誰に来て欲しいか明確にする
- 参加することでなにが得られるかを提示する
- イベントはそれを開催することが目的ではなく、何かを伝えるための手段である
- 伝える手段である限り、参加者が集まらないと伝えたいことが伝えられない
- そのためには広報計画をしっかりと組む
- そして主催者・出演者などの関係者が開催目的や意義をしっかりと理解しイベントに臨む
神戸市が目指す観光を実現するためにも、官民一体となって「無駄のない」、「効果の高い」、「共感を得る」、イベントづくりを行っていただきたいと思います。
主催者の方はここで述べたことについて少しでも考えていただければと思いますし、神戸に視線を向けていただいている方は神戸に求めるものを主催者にぶつけていただくことで応援をしていただければと思います。それが双方にとって素晴らしい瞬間を共有できるイベントを創りだすことに繋がり、結果、目的も達成できるイベントになると思います。
神戸は「交流」が歴史をつくってきました。そして神戸文化や阪神間モダニズムといわれる独特の文化をつくりだし発信し注目されていきました。神戸のイベントを計画するのにあたって最も重要で忘れてはならないキーワードは「交流」。その言葉には神戸という街の全てがつまっていると思います。
kankouplangaiyou
神戸市HPより「神戸観光プラン(案)の概要」