2011/12/25

マダム・タッソー東京、そこには意外な光景が

お台場のデックス東京ビーチで開催されているマダム・タッソー東京に行ってきた。そこには意外な光景があった。

マダム・タッソー:1835年、蝋人形彫刻家マリー・タッソーが、(Marie Tussaud:1761-1850)がロンドンのベイカー・ストリートに創立し、1884年にメリルボン・ロードに移転した。ビートルズやチャップリンなどイギリス出身の有名人をはじめ、歴史上の人物、各国の政治家、芸能人からスポーツ選手などを精巧に再現して展示している。(ウィキペディアより)


マダム・タッソー東京を運営する英・マリーン・エンターティメント社(ME社)は日本進出にあたり、日本での市場性について事前調査し、その結果はME社が期待したものとは大きく異なるものだったという。世界中で評価を得ているマダム・タッソーは、日本では評価を受けない、つまり有名人たちのそっくり蝋人形は人気を得ないということだったそうだ。

個人的にも日本では評価を得にくいのではないかと考えていた。計画が発表された際に、友人・知人に聞いても集客は難しいのではとの反応が返ってきた。第一にマダム・タッソー自体の認知が低く、その高い技術について知る人もごく僅かとなれば、そう考えて当然だ。また、地方の観光地に見られる鉱物採掘などの歴史館や秘宝館で見る有名人の蝋人形や精密な人形などに対し、日本人は決して明るいイメージを持たないのが一般的と考えられるからだ。

しかしME社は、世界で高い評価を得ているマダム・タッソーが評価されないわけがないと調査結果に反し日本進出を決めたという。さすがに調査結果を完全に無視することができなかったのか、期間延長を含んだ3ヶ月限定開催とした。

そんな中、行って驚いた。なんと20歳代のカップルが並んで待っているではないか、知人などは1時間待ちで、若いカップルが殆どだったと言っており、その光景に驚いたと言っていた。結果、いつまでとは名言してはしていないが延長されることになったという。

人気有名人の精密な蝋人形、若い人たちにとっては、新たなエンターテイメント性を持つアートに写っているのだろう。延長から恒久になるためには、多くの課題があると思うが、東京に新名所ができたといえるのではないだろうか。

今後、ME社は同じくデックス内にレゴランドを来夏前に開業し、続いて大型のレゴランドを名古屋で開業する。レゴランドについては国内で大小あわせ10施設程度の開業を計画するとしている。次々と世界でパーク事業を買収し、施設の総入場者数ではディズニーに次ぐ第2位。ME社はパーク運営会社であり資金は持たない。ME社を支える投資会社の日本での最終目的が何であるか、これからも彼らの動きを注目していきたい。

マリーン・エンターテイメント社:WOGLOG「日本にパーク業界大物企業が進出。なぜ今?」参照







2011/12/19

ジョーズ引退。ユニバーサル・スタジオ・オーランド

ユニバーサル・スタジオ・オーランドは、「ザ・ジョーズ・ライド」を1月2日午後9時で運行を終えると発表した。


1975年スティーブン・スピルバーグによる映画「ジョーズ」を基に、1990年オーランド開業と共に造られ、20年間ゲストを楽しませてきた。ジョーズの跡地には、ハリポッターのライド・アトラクション、トランスフォーマーが建設されるのではないかと噂されているという。

計画時のアトラクション・イメージ
米国で初めて体験したテーマパークが、オーランドのユニバーサル・スタジオ。その後2度訪問し、毎回楽しんだことを思い出す。

日本でも「ワイルド・ワイルド・ウエス」、「ETアドベンチャー」が運行を終え、同じくジョーズも運行を終えるのでしょうか。ET、ジョーズ、バックツー・ザ・フューチャー、キングコング、ワイルド・ワイルド・ウエスは、ユニバーサル・スタジオの歴史といえるアトラクション。人気が衰えたといえ、残して欲しいアトラクション。

数年前、ユニバーサルがスティーブン・スピルバーグ側に、版権使用料の値下げ交渉し決裂、契約の継続行われず、その後、ディズニーと契約したことも影響しているのか。最新の技術を駆使したアトラクションとして、ETやジョーズがディズニーで復活したりして、なんてことはないでしょうね。

オーランド開業時のポスター
USA TODAY「Bye-bye Bruce: Jaws theme park ride closing in Orlando」:http://goo.gl/61oOF

2011/12/10

キッザニア、2013年米国で開業。しかし他国と異なる保護者の考えをどう乗り越えるかが鍵


キッザニアは、メキシコ発祥のエデュテーメンント施設。日本での事業成功をきっかけに、アジアを中心に急速な広がりを見せている。現在6カ国8施設で年間2000万人を集客している。また現在、10ヶ国で建設が進んでいる。米国では2013年、最初の施設開業後、複数ヶ所での計画があるという。(※キッザニアは国ごとに、その国の事業者とライセンス契約している)


急速にキッザニアが拡大したのは、今までのパーク事業とは大きく異なる点にある。それは投資コストが少ないことだ。広大な土地や多くの設備を必要とせず、運営費も少なく、コンパクトな事業運営が可能で、協賛企業が確実に集められることが魅力となっている。

以下のリリースには明記されていないが、テーマパーク、エデュテーメント先進国である米国でキッザニアの事業が進まなかった事情は、ターゲット層となる若い保護者たちのキッザニアに対する考え方があるという。

その保護者とは「子どもにサッカーを習わせる親たち」。上昇志向があり、教育に熱心な中流家庭以上の30代~40代の親たちで、彼らは「体験をともなった社会教育の場として、子どもにはよさそう」と表向きはいうそうだが、心の中では「ハンバーガー屋やピザヤ屋の店員にするために子どもを育てているのではない」と考えているとう。

そこで、それらを解消するために、元Virgin American元副社長をリクルートし、米国市場に合った顧客戦略とロイヤリティプログラムを構築、キッザニアのプレゼンスを高め、事業を成功に導くとうシナリを作ったのではないかと思う。

さ、米国市場でキッザニアの成功なるか、お手並み拝見といきましょう。

KidZania Kicks Off Global Loyalty Program With Recruitment of Former Silicon Valley Virgin America Executive:http://goo.gl/jSbsh

2011/12/08

カンフーテーマパーク、中国湖南省十堰市に計画


中国の投資グループが中国湖南省十堰市に中国最大となるカンフーをテーマとしたパークと各種リゾート施設を計画している。計画に際しては、米・Ikonic Entertainment社が設計・デザインで協力する。

十堰市には武当山があり、その山間部には多くの道教寺院がある。また中国武術発祥の地とされ、地域全体が「武当山古建築」として世界遺産となっている。

完成すれば、アジアのみならず世界から注目をされる一大観光エリアになるのではないだろうか。

Ikonic Entertainment社:ユニバーサル・スタジオのターミネーター2:3D、ジュラシックパーク、スパイダーマンなどを手がけたデザイナーなどによって設立

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。