昭和初期の大阪の街並みを再現したフードテーマパークとして、“こなもん”のみならず、関西を中心とした名物店が40店舗出店しており、狭い路地、ノスタル ジックな雰囲気は、当時の大阪を十分に体験させてくれました。また、広場で行なわれるショーは、大阪の庶民文化を伝える楽しいショーでした。
「ふたりっこ(NHK)」「演芸(吉本興業、松竹芸能など)」「USJ」と、観光客も一段落し、集客に苦戦していたと聞きますが、大阪文化を体験できる場所として貴重な場所がなくなるのは寂しいですね。
仲直りして、仲良し夫婦 posted by (C)うえどん
新横浜ラーメン博物館開業と共に、「昭和」ブームが訪れ、映画「ALWAYS三丁目の夕日」まで、昭和30年代をテーマとした、さまざまなコンテンツが提供されてきました。団塊の世代にとっては幼少・青春の思い出、その一世代上の方々にとっては、無残な戦後から立ち直り、未来に光を見、戦後高度成長期に向け、がむしゃらに働いた時代です。「昭和」がコンテンツとして成立した大きな要素の一つは、よき思い出の回顧の欲求が、施設等への体験に足を向けさせ、体験した一人ひとりの心の中に「ノスタルジー」を沸き立たせたからでしょう。
皆さんも体験したことはあるでしょう。子どもの頃に住んでいた町、両親と行った遊園地、卒業した学校など、ノスタルジーを感じれるコト・モノに接すると心が暖かく、優しい気持ちになります。
「ノスタルジー」は、懐かしいという感情で価値づけるモノ・コト。
余談ですが、数年前に経営困難となり、加森観光に企業買収された「スペースワールド(北九州市)」は、当初神戸市が誘致の第一候補だったとのこと、しかし、最終的に「宇宙にはノスタルジーを感じない」とのことで誘致を取り止め、その後、2番目に手を上げていた北九州に決まったということです。スペースワールドに行かれた方は、その意味が十分にお分かりだと思います。
バブル以降、多くのテーマパークやそれに順ずる施設が閉鎖に追い込まれました、それは来場者の心に何も残せなかったのがリピーターに繋がらなかったと考えるのは、いささか独断的な考え方でしょうか(勿論、あまい計画での実行、経営の問題などありますが)。