ドバイで、沖合70キロに新たな油田が発見されました。埋蔵量など詳しい情報は発表されていませんが、地元紙は業界筋の話として「将来的に有望な油田」と伝えています。
ドバイは、歴史的にペルシャ湾の貿易中継地として港湾が発達し、1966年に沖合で油田が発見され、その後アラブ首長国連邦の結成に参加、経済特区、航空会社の設立、外国資本の受け入れなど、積極的に産業創出を行って来ました。また、近年は観光立国を目指し、積極的な投資を行って来ました。その背景には、油田が後20年ほどで枯渇すると言われているからです。
近年は観光産業に注力をし、世界一のタワービル「ブルジュ・ドバイ」、世界一の多種の機能を有した「ドバイ・モール」、ユニバーサル・スタジオ、ドリームワークス・パーク、シックス・フラッグス、ワーナー・ブラザーズなどのテーマパーク、最先端の技術を集結させた映画スタジオ「ドバイ・スタジオ・シティ」などを核に大規模な観光開発と映画産業の創出、世界最大と言われる空港建設、葉模様「パーム・アイランド」の埋め立てなどでも世界の注目を集めて来ました。
不動産投資に沸き、まもなく全ての施設の開業となるシンガポールのリゾート・ワールド・セントーサの工事に影響を与えたと言われるぐらいに、東南アジアの労働者がドバイに集められました。しかし、サブプライムローンに端を発する金融危機以後、ドバイへの投資が衰え、開発資金の調達が困難となりドバイ・ショックを生む事となりました。
資金調達に苦しむドバイにとって、経済の強化に直結する新油田発見は、個人的に「ドバイ・スタジオ・シティ」に計画されている世界最大と言われる「ユニバーサル・スタジオ・ドバイ」の実現に期待です。(韓国のユニバーサルも世界最大と言ってます)
砂漠に築かれた近代の繁栄都市、夢では終わって欲しくないですね。