2010/02/13

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの1つの噂と2つの報道

最近、大阪万博跡地へのパラマウント・パーク・大阪(仮称)誘致に積極的な橋下知事に対し、集客が伸び悩んでいるユニバーサル・スタジオ・ジャパンから、誘致について再考頂けないかとの陳情が、あったとか、なかったとか、話が聞こえて来ました。

そして10日、橋下知事の返答なのか、子育て支援の一環としてUSJを貸切にし、大阪府下の小中学生71万人を招待したいと述べました。課外授業として大人の判断で芸術的な催しに参加させるよりも、子どもたちはUSJの方が単純に楽しめるのではないかとしています。しかし、費用として28億円かかると見られていることから、実施時期などについては不透明とのこと。

また同じタイミングで大阪市が、USJに対して貸している土地約20万㎡の賃料を年間約9億5千万円から約12億6千万円に賃料値上げを持ちかけました。その背景として、民間企業はUSJに対し月1㎡/516円、大阪市は388円と大きな開きがあり、大阪市は大阪簡易裁判所に調停を申し立てる方針であることを発表しています。

1つの噂と2つの報道をこんな風に考えてみました。
パラマウント・パークは「独立法人に日本万国博覧会機構法」のもと、政府が53%、大阪府47%出資して設立された日本万国博覧会機が所有する土地に計画することが浮上しています。機構が所有する土地は、法律で使用用途が決められており、商業地などの利用は認められていません。そこで土地の用途変更などの法改正が必要となってきます。しかし、政権の交代などでその協議は遅れており、大阪府としては今春には結論を出したいとの意向があるようです。パラマウント・パークの計画が進められる環境となった場合、USJ貸切計画は検討されるのではないかと考えます。つまりUSJに毎年28億円の収入を約束するからパラマウント・パークは造りますよ、ということになるのでしょうか。また大阪市の賃貸料値上げも、それに乗っかったということなんでしょうか。

橋下知事の発言と行動は、エンターテイメント性の高い、都市再生ドキュメントとして目が離せません。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。