2009/04/23

やっと聞けた「バデゥッダッ」

1973年に発売され、私がこのアルバムを聞いたのはその4年後。その時LPを探し回りましたが見つからず、友人のお兄さんにカセットテープに録音して頂いたアルバムを何度聞いたことか。どうしても手に入れたいと願っていても、時が過ぎると共にその思いは諦めとなっていましたが、30年を超える月日を経て、今年の2月に再発されました。それも1975年ミューヘンでのライブ録音も入った2枚組みとして。このアルバムの再発は、多くのジャズファンが待ち望んだことでしょう。

そのアルバムは「Conversations (1973)」。Tb:フランク・ロソリーノ(Frank Rosolino)とTp:コンテ・カンドリ(Conte Candoli)の双頭クインテットによるアルバムです。


全てにおいてクールで素晴らしい演奏です。特に2曲目のアルバムタイトルにもなっているCONVERSATIONSは、双方がファンキーなスキャットを聞かせてくれる必聴の1曲です。特にロソリーノのスキャットで見せるタンキングの切れ味とスピードは驚くばかりです。
また、この曲で音楽ジャンルによって、譜読みが異なることを教えてくれました。「タタッタ」ではジャズになりません。やっぱり「バデゥッダッ」です。


3曲目の「I Just Don't Want To Tun Around Anymore 」では、ロソリーノの魅力を十分に堪能できるバラードを聞かせてくれています。

先に紹介したとおり、本アルバムは2枚組みとなっており、1975年ミューヘンのDomicil Clubでのライブ演奏も収録されています。こちらは全曲スタンダードナンバーで、どれも好演です。ジャズの魅力がストレートに伝わってくるお得なこのアルバムは、コレクションの1枚として価値あるものになるでしょう。

日本のロソリーノと言われた、高橋達也と東京ユニオンに在籍していた宮崎栄次郎さんは元気にされているのかな。

ロソリーノのYouTubeは少ないですが、アルバム「I Play Trombone」の最後に収められている
、ロソリーノがカップミュートを使用しワンホーンので奏でる「FLAMINGO」をお聴きください。


投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。