2009/04/25

必聴:ジャズシンガー 弘田三枝子

今夜、テレビ東京「ミューズの晩餐」に、弘田三枝子(1947年生れ)さんが出演するのをテレビ欄で見つけました。弘田三枝子さんと言えば、私が子どもの頃は歌謡曲の人気歌手。「人形の家」はあまりにも有名な昭和歌謡です。しかし、彼女の真の姿はボーカリスト。実力派シンガーです。

「ミューズの晩餐」では2曲が歌われ、最初は彼女の大ヒットナンバーの一つ「VACATION(バケーション)」。元気な姿を見せて頂きました。続いては、ジャズの巨人デューク・エリントン作曲の「Solitude(孤独)」。厳しいようですが、豊かな呼吸、声の押し出しと、声には芯がなく、彼女の絶頂期には遠く及ばないものでした。

彼女は、10歳にも満たない時から米軍基地で歌いだし、14歳でデビューするや大人気となりました。当時日本で流行していたアメリカンポップスの中心的歌手として活躍しました。1965年に、18歳で日本人歌手としては初めて、世界三大ジャズフェスティバルの一つ「Newport Jazz Festival」に出演を果たし、実力・人気とも日本を代表するシンガーとなりました。一時は、美空ひばりをおいて、日本ナンバーワンの歌唱力と評されました。

歌謡界では、多くの歌を発表し、レコード大賞なども受賞しましたが、ある時突然、姿を見なくなっていました。近 年、彼女のレコードがCDとして再発され話題となっているのは知っていたのですが、今日、テレビ見ることができ、懐かしく、嬉しい気持ちになりました。私 が彼女の歌を初めて聞いたのは、歌謡曲を歌っている彼女でした。その後、ジャズを歌う彼女を見、ファンになりました(子どもだったのに)。

YOUTUBEで素晴らしい彼女の歌を発見しました。
こ れは彼女の名演として残るのではと思える素晴らしいものです。推測するに1980年頃のものと思いますが、当時の人気音楽番組、TBS「サウンド・イン・S」の 映像でしょう。彼女の歌、スキャットともに素晴らしく、演奏を務めるのが日本のジャズシーを支えてきた世良譲トリオに高橋達也と東京ユニオンの ホーンセクションと言う贅沢な組み合わせ。ドライブ感のある演奏は、さすが当時人気・実力ナンバーワンと言われた東京ユニオン。また、ボーカリストとバンドをここまで輝かせることのできるアレンジャーと言えば前田憲男さん。多分間違いないでしょう。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。