(バン・クライバーン国際ピアノコンクールHPより)
この曲は、右手で演奏されるシンプルなテーマは繊細で、左手は同じパターンでの伴奏が最初から最後まで繰り返されています。繊細なテーマ、落ち着きを感じさせる同パターンの伴奏、そして3拍子。素晴らしい曲です。右手が楽しげに遊ぶ子ども、そしてその時々に見せるさまざまな表情。左手がベンチに座って子どもを見守る親(の気持ち)。そんな情景が浮んできました。
曲としては大変シンプルですが、それだけに演奏技術は勿論のこと、それ以上に「何か」を持っていなければ、素晴らしいと感じさせることができない曲ではないでしょうか。
透明感のある優しく輝く音で奏でられた、情緒豊かな演奏。素晴らしいの一言につきます。辻井氏の周りに、ミューズ達が見えたような気がしました。
コンクールの予選-準決勝-決勝で演奏された出場者の全ての演奏は、コンクールのHPで見ることができます。 こちらも素晴らしい演奏ばかりです。
「ショパンの子守唄(変ニ長調 Op.57)」