2011/02/26

ネット難民、言葉の意味が変わってきたのでは

今週、友人の誘いに乗って「仕事やネットワーク作りに役立つTwitterやFacebookなどの活用とHPとの連携について」という、こじんまりとした集まりに行ってきました。会場となった飲食店に集まったのは、飲食やファッションの個人経営者やボランティア団体の方、ファイナンシャルプランナーなど30代~40代の20名そこそこ。コーヒーやクッキーをいただきながらの気楽な雰囲気の中で行われました。

私は無職、PCなど端末の理解・操作も十分ではなく、講演タイトルにあるようなことは必要なんだろうけど、全く理解していない人という想定で出席しました(講師の方、参加者の方ごめんなさい)。

講師は情熱的な話し方をするITコンサルタントを名乗る30代半ばの男性。内容は講演タイトル通りで、加えて後半わずかでしたが事例紹介として、サンシャイン牧場などのソーシャルゲームを用いた製品のプロモーション、セカンドライフなどの仮想世界での教育や慈善事業活動の例などの紹介もありました。

結論から言えば、何らかの製作の仕事を受注するかコンサルタント料を頂戴するかが目的の集まりと思いましたが、それはそれでコンサルタントとして顧客を獲得するための手段ですからいいのですが、参加者は仕事熱心、だから何とかしたい、しかしネット世界については苦手、でもやんなきゃと、まじめに現在のネット世界を理解し、仕事やネットワーク作りに役立てたいと思っている方々。ネットに初心な方を相手に、講師の思惑が透けて見え、不愉快ではないけれど、なんだか腑に落ちない集まりでした。講師のドーヤという態度がそう思わせたのかも分かりません。

内容的はまあまあ通り一遍のことを話されていましたし、質問にはきちっと答えていましたので、最低現のことは講師としてやっていたと思います。しかし、ネットに初心な方にとっては、世の中はSNSなどの出現で情報の発信手段、拡散ルートが大きく変化し、従来のメディアを超えようと、いや越えましたなんていう話を聞くと、一層のプレッシャーになったのではないかと思います。講演が終わってからのフリータイムのときに参加者と話をしましたが、参加者には理解できていない自身へのもどかしさと焦りが明らかでした。

ネット難民という言葉がありますが、これは定住するとこを持たない人がネットカフェを住まい代わりに使っている人のことを言います。この日に会った方は、ネット上で何を目的にどこに行けばよいのかわからない人。これこそネット難民というべきではと思った集まりでした。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。