2010/04/21

デビュー作にして傑作

「Tomoko Miyata(宮田 智子)という素晴らしいソングライターがいるぞ」と、今年1月ニューヨークの友人から知らせを受けました。近年まれに見る才能の持ち主で、働く女性を中心に支持を集めているとのことでした。また、トップギタリスト「ホメロ・ルポンバ」が強力にバックアプしていることでも、その才能と実力は間違いないとのことでした。

そして3月、楽しみにしていたデビュー作「SECRET OF LIFE」が発表されました。ニューヨークの友人が知らせてくれた通りの素晴らしいアーティストでした。このアルバムはデビュー作にして傑作と言えるアルバム、いや音楽史に残る1枚かもわかりません。ジャンル分けをするのは大変難しいアルバムです。アルバムに収録されたそれぞれの楽曲が、ブラジリアン、ポップ、フォーク、ジャズの要素が最高のバランスでミックスされ、新たな世界を紡ぎだしています。

CDの帯には「新しいレパートリー、新しいサウンドをまとったニューヨークの感性。フォーキーからブラジリアンまでをナチュラルに響かせる新時代のインタープリター」と彼女の世界を表現しています。


彼女の歌は、安定した声量、歌唱技術、陰影をたたえた芯のある歌声で、伸びやかな高域と、彼女の歌声は今までにない感覚を与えてくれます。また、本当に日本人なのかと思ってしまうフィーリングには脱帽です。デビュー作にして、自身の世界をここまで創り上げてくるアーティストは、滅多にお目にかかれません。

収録曲はオリジナル曲に加え、井上陽水「The Shadow of Love」、ジェーム・ステーラー「Secret O'Life」、ブラジリアンの名曲など、ユニークな選曲となっています。アルバムを聴けば納得の選曲でした。

レコーディングに参加したミュージシャンの1人が、ペギー・リーのようだと言ったそうです。そこで急遽「Tea for two(二人でお茶を)」をレコーディングしたそうです。ペギー・リーは「常に、聴衆と評論家を魅了し続けた歌手」として、賞賛され続けたアーティストです。ペギー・リーと並び称された彼女、頷けます。

「Tea for two(二人でお茶を)」は、多くのボーカリストが歌ってきた曲です。彼女の「Tea for two」は、この曲の名唄として数えられるかもわかりません。「Tea for two」と言えば、普通「ドリス・ディ」。ペギー・リーは「Black coffee」なのですが、なぜ「Tea for two」になったか知りたいですね。

サポートするミュージシャンたちも見逃せません。ジャズ界のトップギタリスト「Romero Lubambo」、ブラジリアン・ミュージックのピアニスト「César Camargo Mariano」などが参加しています。彼らの参加は、彼女の今持つ才能を最大限引き出すと共に、今後の可能性を示唆させる素晴らしい演奏を行ってくれています。もちろん、彼らミュージシャンとしての演奏も絶品です。

Tomoko Miyataは米国大学で声楽を学び、ジャズシンガーとして活動を開始。活動の中で出会ったホメロ・ルポンバの影響と、彼女自身が本来持っていたと思われるフォーキーな部分が徐々に強まり、彼女の音楽に色濃く現れるようになったと考えられます。また、それが彼女を自然体で音楽に取り組ませるようになり、新たな音楽の世界を創出したのではないかと思います。今後の彼女の活躍に期待大です。

ニューヨークのジャズクラブで聞けたら最高でしょうね。

Tomoko Miyata-HP:http://www.tomokomiyata.com/
Myspace(視聴できます):http://www.myspace.com/tomokomiyata

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。