2010/12/24

きよしこの夜

今年もクリスマスイブが来ました。クリスマスには世界中で歌われ演奏される「きよしこの夜」。意外な誕生秘話があります。この曲は1818年12月24日に、オーストリアのチロル地方オーベンドルフという村で誕生しました。

イブの朝、教会の神父はパイプオルガンが壊れていることに気付きました。その原因はネズミがかじったことによるものでした。雪深い冬のこと修理はすぐには来てもらえないだろうし、クリスマスのミサもできないと困り果てていました。

そうこうしていると、赤ん坊が生まれたから祝福してほしいとの知らせがあり、神父はその家に向かい祝福を済ませ深い雪道を教会に帰る途中、約2000年前に貧しい馬小屋で誕生したイエスのことを思っていました。

イエスが生まれ、星が輝き、両親、牛飼い、動物たちもみんなイエスの誕生を喜びあった。パイプオルガンなんてもちろんない。と思いをはせていると、あのイエスの誕生を歌った歌詞が次々と浮かびました。

しかしメロディーが浮かんでこない。なんとかこの詩にメロディーをつけてミサで歌いたいと思い、友人の小学校教師の元に行きました。教師はオルガンにストで、ギターは弾けないし、作曲もできないと断りましたが、神父がギターコードの3つぐらいは知っているだろうというと、それくらいならと作曲が始まりました。そしてわずかな時間で曲を書き上げたそうです。

そしてその夜、神父がテノール、教師がバスと二人の女性と共に4重唱で歌われました。聖夜、教会に響く「きよしこの夜」に村人たちは感動したそうです。

きよし この夜 星は光り
救いの御子は まぶねの中に
眠りたもう いとやすく

きよし この夜 御告げ受けし
牧人たちは、御子の御前に
ぬかずきぬ かしこみて

きよし この夜 御子の笑みに
恵みの御世の あしたの光
輝けり ほがらかに


素敵なクリスマスを・・・

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。