2010/01/23

キッザニア・ドバイ開業

2009年中頃に開業と言われていた、キッザニア・ドバイが今月10日開業していました。企業にも大人気のキッザニアですが、ドバイも一流どころの企業が協賛しています。

キッザニアは企業にとって、子どもの職業体験の場として、おおぴらに製品やサービスを直接体験してもらえる機会であり、社会からも評価されているわけですから企業にとってはありがたい限りでしょう。加えて大型テーマパークのアトラクションに協賛するよりもはるかに低い予算も魅力でしょう。大型テーマパークでは、アトラクションの入口とパーク内の印刷物などに企業のロゴが入り、そのパークのロゴを使用できる程度ですが、キッザニアは企業自身の製品やサービスを体験型アトラクションとして提供ができできるわけですから、テーマパークに協賛するより投資効果が高いと判断しているのでしょう。

キッザニアは「体験学習」の名の元、新たなビジネスモデルを構築しているわけですが、少々洒落た商業店舗を造り、店子(企業)を募り、家賃(協賛金)を収入とし、加えて入場料を収入としています。体験できるのは子どもだけですが、同伴の保護者からも入場料を徴収しています。普段は見せない楽しそうな子どもの笑顔を見るための料金でしょうか。体験アトラクションは、企業の製品やサービスを利用したものですから、テーマパークのようにコンテンツ使用にかかる版権料の支払いがないのも大きいですね。

今後、インド、韓国でも開業するキッザニア。「体験学習」の名のもと開発されたビジネスモデル、運営会社、協賛企業、入場者、そして社会からの高い評価と、順風満帆と言えるキッザニアですが、既に海外では、同様の施設も誕生しています。ビジネスモデルや運営ノウハウなどが権利の対象として法的に保護されない現在、新たな競合が現れる可能性も十分に考えられます。

国内のキッザニアは、少々入場者の伸びが鈍り、入場料の値下げもしましたが問題ないでしょう。景気後退で3施設目の開業が2年ほど遅れ、同様に上場も遅れるでしょう。個人的な予想ですが、3施設まではスピード感持って開業し、上場を果たすと言うのが個人的予想でした。

ドバイショックで開業を心配したキッザニア・ドバイですが、開業おめでとうございます。

キッザニア・ドバイのマップ

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。