2011/06/25

あったらいいな。メトロポリタン・ヴァーチカル・テーマパーク

「テーマパークは、なぜ都市の郊外に大規模で造られなくてはならないのか。人の空洞化が深刻になった都心をうまく活用する方法はないだろうか」

建築家キム・ジュヒョン氏(38歳/在米)のそんな問の答えが「メトロポリタン・ヴァーチカル・テーマパーク(Metropolitan Vertical Themepark)」。
Metropolitan Vertical Theme Park – 24 hour open theme park – © Ju-Hyun Kim
カナダ・トロントで行われた建築のデザイン公募展「2011 AZ AWARDS」で、世界中から出品された600作品のなかから、本賞(ベストコンセプト部門)と人気賞を受賞した。

超高層ビルで楽しむバンジージャンプ、ビルの下を行きかう車を見下ろしながら楽しむジェットコースターなど、超高層テーマパーク計画案はテーマパークに対する固定観念を覆した。通常水平に設置される大観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドなどを垂直に配し、超高層ビルに収め、太陽熱と雨水浄化システムを利用したグリーンエネルギーも導入。郊外遊園地に出かける際のエネルギー消費と時間を減らし、都心の空スペースを効率的に活用した計画案。

Metropolitan Vertical Theme Park – 24 hour open theme park – © Ju-Hyun Kim
Metropolitan Vertical Theme Park – 24 hour open theme park – © Ju-Hyun Kim
Metropolitan Vertical Theme Park – 24 hour open theme park – © Ju-Hyun Kim
Metropolitan Vertical Theme Park – 24 hour open theme park – © Ju-Hyun Kim
キム氏は電話インタビューで、「ネクタイをした会社員が昼休みや仕事帰りにバンジージャンプができ、学生が地下鉄に乗って行ける遊べる都心型遊園地を考えた。想像するだけでも楽しい作業だった」、また受賞について「従来のテーマパークの反環境的問題、都市空洞化などに疑問を提示したのが新鮮に受け止められたのだろう。現在は不可能だろうが、将来は環境にやさしい高層テーマパークが都市のランドマークになるのではないだろうか」と述べた。(2011.6.24Joongang Ilboより抜粋)

今までのテーマパークにはなかった、新たなワクワクを感じさせてくれる素晴らしい作品。震災復興の一つとして、仙台に計画されようとしているIR(カジノを含む統合型リゾート)の目玉として考えられないだろうか。

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。