2009/06/14

芸術の神が微笑んだ

(バン・クライバーン国際ピアノコンクールHPより)

米国バン・クライバーン国際ピアノコンクールで、日本人ではじめてグランプリを獲得した辻井伸行氏が演奏する「ショパンの子守唄(変ニ長調 Op.57)」が、YOUTUBEでアップされていましたので、ゆっくりと聞かせてもらいました。

この曲は、右手で演奏されるシンプルなテーマは繊細で、左手は同じパターンでの伴奏が最初から最後まで繰り返されています。繊細なテーマ、落ち着きを感じさせる同パターンの伴奏、そして3拍子。素晴らしい曲です。右手が楽しげに遊ぶ子ども、そしてその時々に見せるさまざまな表情。左手がベンチに座って子どもを見守る親(の気持ち)。そんな情景が浮んできました。

曲としては大変シンプルですが、それだけに演奏技術は勿論のこと、それ以上に「何か」を持っていなければ、素晴らしいと感じさせることができない曲ではないでしょうか。
透明感のある優しく輝く音で奏でられた、情緒豊かな演奏。素晴らしいの一言につきます。辻井氏の周りに、ミューズ達が見えたような気がしました。

コンクールの予選-準決勝-決勝で演奏された出場者の全ての演奏は、コンクールのHPで見ることができます。
こちらも素晴らしい演奏ばかりです。

「ショパンの子守唄(変ニ長調 Op.57)」

投稿にあたり

投稿には15分以上時間をかけないことを課し、誤字脱字、文脈の揺れを気にせず書いています。テーマはエンターテイメントを中心とした雑記。